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2016年5月8日日曜日

『旧事紀』による日本神話(まとめ)

人文研究見聞録:『旧事紀』による日本神話(まとめ)

『旧事紀(先代旧事本紀)』とは『記紀』よりも成立年代の古い可能性があるとされる歴史書であり、その内容には「日本神話」と呼ばれる神代の歴史が記されています。

当サイトでは「日本神話の研究」をテーマの一つに挙げているため、此処に『旧事紀』に含まれる「日本神話」の内容を現代語訳にし、簡単にまとめて紹介しておきたいと思います(天皇の時代は省略します)。

史書の概要

『旧事紀』の概要について、簡単にまとめておきます。

・書名:先代旧事本紀(せんだいくじほんぎ)、旧事紀(くじき)、旧事本紀(くじほんぎ)
・編者:蘇我馬子聖徳太子(書物の内容による)
・成立:飛鳥時代(書物の記述によれば聖徳太子の時代辺りとされるが、偽書説では平安時代とされる)
・発端:推古28年3月5日、摂政の聖徳太子が大臣の蘇我馬子に編纂を命じた(書物の内容による)
・背景:聖徳太子が著していたが撰修の最中に薨去したため、編纂を中断した(書物の内容による)
・発見:不詳(平安期には発見されていたと推定され、度会神道や吉田神道に影響を与えたとされる)

史書の内容

『旧事紀』は「日本神話」の部分だけでも非常に情報量が多いため、別ページに現代語訳文をまとめています。

神代本紀天地開闢、神世八代
陰陽本紀オノコロ島、国産み、神産み、三貴子の誕生、カグツチの誕生、黄泉の国、イザナギの禊
神祇本紀アマテラスとスサノオの誓約、ツクヨミとウケモチ、天岩戸、スサノオの追放
天神本紀オシホミミとニギハヤヒ、葦原中国平定、アヂスキタカヒコネ、大国主の国譲り、大国主の封祀、天孫降臨
地祇本紀スサノオの神話、オオナムチ(オオクニヌシ)の神話、出雲の神々の神裔など
皇孫本紀サルタヒコ、ニニギの天降り、コノハナサクヤヒメ、海幸山幸、ホスセリの服従、ウガヤフキアエズの誕生

※序文や天皇代の訳文の紹介は行っておりません

史書の特徴

『旧事紀』の特徴について、簡単にまとめておきます。

・漢文で記されている
・説話がテーマ別に分類されるため、詳しい時系列は分からない
・説話中に登場する神宝やマジナイの類についての記述が詳しく記される
・『古事記』『日本書紀』『古語拾遺』『旧事紀』という神典の中で、最も神話の情報量が多い
・『古事記』『日本書紀』『古語拾遺』の内容を含んでいるが、細かく異なる部分がある
・『古事記』『日本書紀』『古語拾遺』の内容に含まれない独自の説話や系譜も記述される
・「ニギハヤヒ」に関する具体的な説話は、『古事記』『日本書紀』『古語拾遺』には見られない
・「出雲系の神話」は『古事記』『日本書紀(異伝)』に類似する
・「三貴子」「誓約」「葦原中国平定」「国譲り」などは『日本書紀』に類似する(異伝を含む)
・「天岩戸」は『古語拾遺』に類似する
・『日本書紀』では本文と異伝に分けられる内容でも、『旧事紀』では強引に一つにまとめられる傾向がある
・編者の推論が含まれることを示唆する記述があり、説話の流れについても編者の推定とみられる部分がある
・『旧事紀』全体で見れば、内容に矛盾が見られる部分がある(「ホオリの神話」や「オオナムチの神話」など)
・『旧事紀』全体の構成、独自の説話、系譜などが、ヲシテ文献の『ホツマツタヱ』の内容と一致する点が多い

参考文献

先代旧事本紀(ウィキペディア)
天璽瑞宝(現代語訳「先代旧事本紀」)
『先代旧事本紀』の現代語訳(HISASHI)

関連項目

日本神話のススメ(記紀神話の解説とまとめ)
『古事記』による日本神話
『日本書紀』による日本神話
『古語拾遺』による日本神話
神武東征

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