三重県伊勢市にある饗土橋姫神社(あえどはしひめじんじゃ)です。

皇大神宮(内宮)の駐車場付近に鎮座する内宮所管社であり、宇治橋の守護神を祀っているとされています。

なお、伊勢神宮の式年遷宮において、最も早く建て替えられる神社であるとされています。

また、社名の「饗土(あえど)」とは「悪しきものの侵入を防ぐために饗応の祭りを行う土地」を意味しているそうです。


由緒

宇治橋の守護神を祀る神社とされますが、宇治橋の創建が不詳とされるため、創建年代は不明とされています。

そのため、創建については諸説あり、『河崎氏年代記』にある「永享6年(1435年)、将軍・足利義教が寄進した上に参宮した」を採る説や、「山城国(京都府)宇治橋の橋姫明神(祭神・瀬織津姫)に倣って、寛正7年(1467年)3月の将軍・足利義教が参宮に併せ、饗土の地に橋姫神社を創建した」という説などが唱えられているようです。

なお、文明9年(1477年)の宇治橋架け替えの際、当社も建て替えられたという記録があることから、少なくともこれ以前には存在していたとされています。

その後、江戸時代の焼失などを経て、明治22年(1889年)に内宮所管社となり、御幸道路の建設に当たって明治42年(1909年)3月に宇治橋付近の旧・社地から現在地に移転され、現在に至るとされています。

祭神

饗土橋姫神社の祭神は以下の通りです。

・宇治橋鎮守神(うじばしのまもりのかみ):宇治橋の守護神

社殿


饗土橋姫神社の社殿です。

料金: 無料
住所: 三重県伊勢市宇治今在家町(マップ
営業: 終日開放
交通: 五十鈴川駅(徒歩27分)
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。