人文研究見聞録:明石焼・たこめし [兵庫県]

兵庫県明石市の郷土料理である「明石焼(あかしやき)」です。

見た目は大きめのタコ焼きですが、食感が柔らかく、出汁に浸して食べるという食べ方が一般的です。

出汁の味は薄めのすまし汁といった感じなのですが、出汁に浸して食べると明石焼が丁度良い味わいとなり、なかなか絶妙な組み合わせとなっています。

また、店舗によってはお好みソースを提供している店もあり、そちらでも美味しく食べられます(個人的にはソース味の方が好きです)。

なお、実は明石焼はタコ焼きよりも起源が古く、昭和初期に発明されたタコ焼きに対し、明石焼は江戸末期には既に食べられていたとされています。そのため、タコ焼きの元になった食べ物と云われているそうです。

また、正式には「玉子焼(たまごやき)」と呼ばれており、本場の明石市では「玉子焼」と表記している店も多いです。

価格は10~15個で、500~600円程度となっています。


明石焼定食(蛸飯)

人文研究見聞録:明石焼・たこめし [兵庫県]

明石市では、明石焼にご飯ものを付けて、「明石焼(玉子焼)定食」として提供している店舗が多くあります。

主に蛸飯(たこめし)が付けられることが多く、タコを名産とする明石市らしい組み合わせとなっています。

なお、ここで言う蛸飯(たこめし)とは、タコをご飯に混ぜた炊き込みご飯のことを言います。

味は想像通り、タコの入った炊き込みご飯の味がします(可もなく不可もなくといった味わいです)。
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。