人文研究見聞録:山川 [島根県]

島根県松江市の銘菓である山川(やまかわ)を紹介します。

概要

人文研究見聞録:山川 [島根県]

山川(やまかわ)とは、松江市の銘菓となっている和菓子で、市内の風流堂・彩雲堂・三英堂等の和菓子店で作られています。

落雁(らくがん)の一種であり、長方形のものが紅白一対で箱に収められています。手で割った時の凹凸が山と川の様に見えることから、山川と名付けられたとされ、食べると口の中でさっと溶けるような食感となっています。

なお、第7代松江藩主である松平治郷(不昧公)は茶人としても知られ、山川は「散るは浮き 散らぬは沈む紅葉の 影は高尾の山川の水」と詠まれたほど、お気に入りの茶菓子であったとされています。

また、山川は松江三大銘菓の一つであり、越乃雪(新潟県長岡市)・長生殿(石川県金沢市)と共に日本三大銘菓の一つにも数えられています。


感想

人文研究見聞録:山川 [島根県]

山川は甘みが強いですが、サクサクとした感覚から口の中でサッと溶けるという不思議な食感が味わえ、渋めのお茶によく合う茶菓子となっています。個人的にはブラックコーヒーとも相性が良いと思います。

なお、箱に収められているときは塊になっていますが、裏側に切れ目が入っており、手で割って分けられるようになっています。また、他の菓子とセットで販売されているものもあります。
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。