人文研究見聞録:助の地蔵尊(お助け地蔵) [和歌山県]

和歌山県伊都郡高野町にある助の地蔵尊(お助け地蔵)です。

大門から南へ続く細道の先に位置しており、「一つだけ願い事を叶えてくれるという地蔵尊」として知られています。

そのため、「一言地蔵」や「一願地蔵」とも呼ばれることもあるそうです。


概要

助の地蔵尊(お助け地蔵)の由来については以下の通りです。

助の地蔵尊の由来

このお地蔵さんは「元熊野辻の地蔵さま」と申されておりましたが、私が若い頃に病になり、死を決してお参りした際「人間の苦厄は凡(す)べて慾から起こる取得より施善こそ人の道である」と諭され、一切の欲望を捨てたとき、病は治り極楽の心境まで興えられました。

それから誰というとなく助の地蔵というようになり、信者が日増しに多くなって来ました。今後永年の報恩と更に人類の幸福世界平和のために仏徳降授を祈願してこの碑を建立したものであります。

周辺の様子

人文研究見聞録:助の地蔵尊(お助け地蔵) [和歌山県]
地蔵堂
人文研究見聞録:助の地蔵尊(お助け地蔵) [和歌山県]
周辺の御堂
人文研究見聞録:助の地蔵尊(お助け地蔵) [和歌山県]
地蔵尊

助の地蔵尊は小高い丘の上に位置しており、周辺にはいくつかの地蔵が祀られています。

助の地蔵尊(お助け地蔵)は堂内にて祀られており、ここで願掛けを行うようになっているようです。

なお、堂内には地蔵菩薩の真言も掲げられています(オン カカカ ビサンマエイ ソワカ)。

また、外の地蔵の周りにある石を借りて願掛けし、祈願成就を以って石を返しに行くという風習もあるようです。

料金: 無料
住所: 和歌山県伊都郡高野町高野山(マップ
営業: 8:30~16:30
交通: 高野山駅ほか、南海りんかんバス「大門」下車

公式サイト: http://www.koyasan.or.jp/
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。