人文研究見聞録:焼豚玉子飯 [愛媛県]

愛媛県今治市の名物料理である焼豚玉子飯(やきぶたたまごめし)です。

焼豚卵飯」「今治焼豚玉子飯」とも呼ばれる今治市のソウルフードであり、近年のB-1グランプリで入賞を果たしたことなどから、近年ではその知名度が高まっているようです。

料理自体は、飯の上に薄く切った叉焼(煮豚)を乗せ、2~3個の半熟の目玉焼きを乗せて後、焼豚のタレで味付けするという至ってシンプルな丼物料理ですが、B級グルメとして市内の中華料理店では人気を博しているようです。


感想


人文研究見聞録:焼豚玉子飯 [愛媛県]
セットで提供されるケース
人文研究見聞録:焼豚玉子飯 [愛媛県]
具は目玉焼きと叉焼

味の方は、ほぼ想像通りの味で美味しいのですが、店舗によって焼豚の厚さや部位、玉子、そしてタレの濃度などに違いがあるそうです(自分が食べた店のタレは、やや甘めでした)。

なお、この料理の起源は、かつて市内にあった中華料理店のまかない料理とされ、厨房で人気を得たことからメニューに加えられ、その人気が口コミで徐々に広まって、当時は学生に人気を博したとされています。

そして、現在では市内約60店舗ほどで販売されるようになり、今治市の名物料理になったんだそうです。

特産品を使用しているわけでもなく、製法が特別でもなく、歴史も古くないという、ハッキリ言って誰でも家庭で作れるメニューなのですが、これを市のB級グルメとして祭り上げるという力技には感心せざる負えません。

そのため、色んな意味で非常に参考になりました。

matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。