奈良県明日香村の橘寺にある二面石(にめんせき)です。

飛鳥の謎の石造物の一つであり、人の心の善悪二相を表わしたものであるとされています。

橘寺についてはこちらを参照:【橘寺】


二面石とは?

善面
悪面

二面石(にめんせき)とは、飛鳥地方の謎の石造物のひとつであり、橘寺の境内に安置されている人の顔が表裏に刻まれた奇岩を指します。一つの岩に表情の違う顔が彫られていることから、人の心の善悪二相を表わしたものであるといわれています。

なお、案内板による説明は以下の通りです。

右善面、左悪面と呼ばれ、我々の心の持ち方を現わしたもので、飛鳥時代の石造物の一つである。

二面石のスペック

善面
悪面
中間の色が異なる

二面石のサイズ・特徴は以下の通りです。

【サイズスペック】

・高さ: 約1.1m
・横幅: 約1.2m
・奥行: 約0.7m
・材質: 不明(おそらく花崗岩)

【特徴】

・一つの岩に背中合わせに刻まれている
 → 実は"背中合わせに顔が刻まれる"という特徴は飛鳥の石造物に多い
・岩の表情は"善面(柔和なもの)"と"悪面(険悪なもの)"とされる
 → 善面は顔が小さく、悪面は顔が長い
・岩の中間に一部、色の違う部分がある
 → 溶接痕のようにも見える

料金: 一般 350円、中高生 300円、小学生 150円
住所: 奈良県高市郡明日香村橘532(マップ
営業: 9:00~17:00(受付16:30まで)
交通: 岡寺駅(徒歩29分、バスまたはレンタサイクル推奨)
備考:聖倉殿(宝物館)の公開は春・秋の特定期間のみ

公式サイト:http://tachibanadera-asuka.jimdo.com/
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。