人文研究見聞録:鬼瓦公園 [京都府]

京都府福知山市大江町にある鬼瓦公園(おにがわらこうえん)です。

大江山の鬼伝説に因んで、全国から集められた鬼瓦による鬼一色の都市公園が形成されています。

多様な鬼瓦を間近で見ることが出来るので、鬼瓦が好きな人は必見のスポットです。


概要

鬼瓦公園について

人文研究見聞録:鬼瓦公園 [京都府]

鬼瓦公園は、大江駅(京都丹後鉄道)のすぐ傍にある鬼をテーマにした都市公園であり、大江山の鬼伝説に因んで展示された、全国から集められた鬼瓦が見どころとされています。

そのほか、鬼に因んだオブジェやレリーフなどが多数点在しており、駅構内には鬼にまつわる土産なども販売されています。

大江山の鬼伝説

人文研究見聞録:鬼瓦公園 [京都府]

鬼瓦公園のテーマである「大江山の鬼伝説」をここに載せておきます。

大江山の鬼退治

平安時代の一条天皇の御代、京の若者や姫君が次々と神隠しに遭った。

そこで陰陽師・安倍晴明を呼んで占わせたところ、大江山に住む鬼・酒呑童子(しゅてんどうじ)の仕業であると分かったため、長徳元年(995年)に武勇に秀でた源頼光(みなもとのらいこう)藤原保昌(ふじわらのやすまさ)らを征伐に向わせた。

頼光らは旅の者を装って鬼の居城を訪ね、鬼達と酒を酌み交わして話を聞いたところ、最澄が延暦寺を建てて以来、鬼達の行き場がなくなり、嘉祥2年(849年)から大江山に住みついたのだという。

そうして酒を酌み交わす中、頼光らは鬼に毒酒を飲ませて泥酔させ、寝込みを襲って鬼を成敗した。そして、酒呑童子の首級を京に持り、その首級を天皇らが検分した後に宇治の平等院に納められたという。

※この伝説には、いくつかのバリエーションがあるようです。

園内の見どころ

鬼面柱の回廊

人文研究見聞録:鬼瓦公園 [京都府]

鬼瓦公園の鬼面柱の回廊です。

鬼瓦の設置された柱で回廊が為されており、なかなかインパクトのある光景となっています。

屋根付き鬼の回廊

人文研究見聞録:鬼瓦公園 [京都府]

鬼瓦公園の屋根付き鬼の回廊です。

全国の鬼師(鬼瓦の作り手)によって作られた鬼瓦が、72点展示されています。

鬼のレリーフ

人文研究見聞録:鬼瓦公園 [京都府]

鬼瓦公園の鬼のレリーフです。

鬼瓦で巨大な鬼の顔のレリーフが形成されています。

鬼の酒噴水

人文研究見聞録:鬼瓦公園 [京都府]

鬼瓦公園の鬼の酒噴水です。

噴水口には3体の鬼の像が設置されています。

鬼門厄除け六面鬼

人文研究見聞録:鬼瓦公園 [京都府]

鬼瓦公園の鬼門厄除け六面鬼です。

六面の鬼の顔が付いた石柱になっています。

料金: 無料
住所: 京都府福知山市大江町(マップ
営業: 終日開放
交通: 大江駅(すぐ)

公式サイト: http://www.city.fukuchiyama.kyoto.jp/event/entries/000085.html
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。