人文研究見聞録:瀧宮(土佐神社末社) [高知県]

高知県高知市にある瀧宮(たきぐう)です。

境外の北東に位置する土佐神社の末社とされており、小さな社殿がひっそりと祀られています。

なお、案内板によれば、祭神未詳とされますが、農業繁栄の御神徳があるとされています。

また、社殿の裏には蔦の絡みついた巨石があり、それが御神体とされているようです。

土佐神社についてはこちらの記事を参照:【土佐神社】


社殿

人文研究見聞録:瀧宮(土佐神社末社) [高知県]

瀧宮の社殿は小さく、鬱蒼とした森林の中に祀られています。

その雰囲気は本社とは異なり、非常に神々しい感覚を覚えます。

社殿の裏の磐座

人文研究見聞録:瀧宮(土佐神社末社) [高知県]

社殿の真裏には磐座があり、これが瀧宮の御神体であると云われています。

その様子は丹後の真名井神社を彷彿とさせるような様相であり、神徳から察するに農耕神を祀るものと思われます。

なお、農耕には雨が不可欠とされ、同様の形で祀られる神としては雨を司る龍蛇神がよく見られます。

そのため、個人的には龍蛇神を祀る社ではないかと考えています。

また、本社に伝わる礫石とは性質が異なるため、土佐神社以前より祀られていたのではないでしょうか?

これは直感的な憶測にすぎませんが、何となくそんな気がしますね。

付近の磐座

人文研究見聞録:瀧宮(土佐神社末社) [高知県]

社殿の傍には、御神体とされる岩の他にも巨石が存在しています。

しかし、これについての詳細は不明です。

料金: 無料
住所: 高知県高知市一宮(マップ
営業: 終日開放
交通: 土佐一宮駅(徒歩30分)、とさでん交通バス「一宮神社前」下車

公式サイト: http://www.tosajinja.i-tosa.com/
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。